宇宙航空研究開発機構(JAXA)は14日、小惑星探査機「はやぶさ2」の地球帰還が12月6日に決まったと発表した。小惑星「リュウグウ」の石や砂が入っているとみられるカプセルを豪州の砂漠地帯に投下する予定で、JAXAが豪州宇宙局へ着陸許可を申請している。はやぶさ2はその後、軌道を変えて別の小惑星に向かう予定だ。
発表によると、カプセルは初代はやぶさと同じく豪ウーメラ地区の砂漠に着陸する。カプセルが発信する電波をもとにヘリコプターで捜索して回収する。数日以内に日本へ輸送し、分析に入るという。
昨年11月にリュウグウを出発したはやぶさ2は順調に飛行しており、地球までの距離は残り9200万キロ。現在はイオンエンジンを噴射しているが、今年10月以降は化学エンジンを使って地球に近づく。津田雄一プロジェクトマネージャは「長い旅も残り半年弱で終着点が見えてきた。地球帰還は精密さが要求されるが、確実にやっていきたい」と話した。(小川詩織)
Source : 社会 – 朝日新聞デジタル